原価計算ツール
材料費、労務費、経費、製造数量を入力すると、総原価、1個あたり原価、各費目の構成比をまとめて計算できます。製造原価の見積もり、販売価格の検討、原価管理の初期確認に使える無料ツールです。
材料費・労務費・経費から原価を計算
原価計算の基本式
原価計算では、製品やサービスを作るためにかかった費用を集計します。基本は材料費、労務費、経費の3つを分けて確認し、必要に応じて共通費や間接費を配賦します。
総原価 = 材料費 + 労務費 + 経費 + 配賦する共通費
単位原価 = 総原価 ÷ 製造数量
たとえば材料費35万円、労務費22万円、経費13万円、共通費8万円、製造数量1,000個なら、総原価は78万円、単位原価は780円です。
原価計算と原価率計算の使い分け
| 目的 | 使う計算 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 商品や製品の原価を出したい | 原価計算 | 材料費、労務費、経費、配賦方法、単位原価 |
| 売上に対して原価が重いか見たい | 原価率計算 | 売上高に対する原価の割合、粗利率とのバランス |
| 価格設定や値引き可否を判断したい | 原価計算 + 粗利率計算 | 単位原価、販売価格、必要粗利益、値引き後の採算 |
原価計算を実務で使うポイント
原価計算は、単に費用を合計するだけではなく、どの費用をどの製品や案件に負担させるかを決める作業でもあります。まずは材料費、労務費、経費を分けて集計し、共通費は売上比率、作業時間、製造数量など、説明しやすい基準で配賦します。
原価が見えると、販売価格を下げてもよい範囲、改善すべき費目、外注化や内製化の判断がしやすくなります。単位原価が販売価格に近い場合は、粗利率計算ツールや損益分岐点計算ツールも使い、固定費や目標利益を含めて確認しましょう。
配賦基準は一度決めたら、月次比較や商品別比較で同じルールを使うことが大切です。毎回基準を変えると、原価が上がったのか、配賦方法が変わっただけなのか判断しにくくなります。
入力前にそろえる数値
- 対象期間を月次、四半期、案件単位などでそろえる
- 材料費、労務費、経費を同じ対象製品だけで集計する
- 共通費の配賦基準を毎回同じルールにする
- 製造数量には良品数量か販売可能数量を使う
結果の読み方
- 材料費比率が高い場合は仕入条件や歩留まりを確認
- 労務費比率が高い場合は作業時間や段取りを確認
- 経費比率が高い場合は外注費、設備費、光熱費を確認
- 単位原価は最低販売価格の目安として使う
原価計算のFAQ
基本は材料費、労務費、経費です。複数の製品や案件にまたがる費用がある場合は、作業時間、数量、売上などの基準で共通費を配賦してから合計します。
売上原価は会計上、販売した商品に対応する原価を表すことが多く、期首在庫、仕入、期末在庫を使って求める場合があります。このツールは製品や案件単位の原価見積もりに使いやすいよう、材料費、労務費、経費から計算します。
違います。単位原価は1個あたりのコストです。販売価格を決めるときは、単位原価に必要な粗利益、固定費回収分、販売手数料、値引き余地などを上乗せして考えます。
売上高や販売価格が決まっている場合は、計算した総原価を使って原価率計算ツールで売上に対する原価の割合を確認できます。粗利率も合わせて見ると価格判断がしやすくなります。