在庫回転率計算ツール

売上原価、期首在庫、期末在庫を入力すると、在庫回転率、在庫回転期間、平均在庫をまとめて計算できます。金額ベースだけでなく数量ベースにも切り替えられるため、月次の在庫管理、滞留在庫の発見、仕入れ量の見直しに使えます。

在庫回転率の計算

財務分析では金額ベース、商品別の動き確認では数量ベースが向いています。
対象期間に販売した商品の原価を入力してください。
対象期間の開始時点の在庫を入力してください。
対象期間の終了時点の在庫を入力してください。
年次は365日、月次は30日または実日数を入力してください。

在庫回転率の計算式

在庫回転率は、一定期間に在庫が何回入れ替わったかを見る指標です。金額ベースでは、売上原価を平均在庫金額で割ります。

平均在庫 = (期首在庫 + 期末在庫) ÷ 2

在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫

在庫回転期間 = 対象期間の日数 ÷ 在庫回転率

たとえば年間売上原価が6,000万円、期首在庫が400万円、期末在庫が600万円なら、平均在庫は500万円、在庫回転率は12回、在庫回転期間は約30.4日です。

金額ベースと数量ベースの使い分け

計算方法 使う数値 向いている場面
金額ベース 売上原価、期首在庫金額、期末在庫金額 財務分析、資金繰り確認、全社・店舗単位の在庫効率
数量ベース 出庫数、期首在庫数、期末在庫数 商品別の動き、SKU別の滞留確認、発注量の見直し

在庫回転率を実務で見るポイント

在庫回転率が高いほど、少ない在庫で販売できている傾向があります。ただし、高ければ常に良いわけではありません。回転率が高すぎる場合は、売れ筋商品の欠品、販売機会損失、緊急仕入れによる原価上昇が起きていないかも確認します。

低い場合

過剰在庫、滞留在庫、需要予測のずれ、仕入れロットの大きさを確認します。保管費や値下げ損が増えやすい状態です。

安定している場合

同じ計算基準で月次推移を追い、季節性やキャンペーン後の在庫残を見ます。粗利率との両立も確認します。

高すぎる場合

欠品、納期遅延、安全在庫不足がないかを確認します。売れ筋ほど発注点とリードタイム管理が重要です。

在庫回転期間も一緒に確認する

在庫回転率だけでは、現場で「どれくらいの日数で売れているか」が直感的に分かりにくいことがあります。そのため、在庫回転期間も同時に見ると判断しやすくなります。回転期間が長くなるほど、仕入れた商品が資金として寝ている期間が長くなり、保管費、劣化、陳腐化、値下げ販売のリスクが高まります。

月次管理では、全社平均だけでなく商品カテゴリ別、店舗別、仕入先別に分けて見ると原因を特定しやすくなります。売上原価が増えているのに在庫回転率が下がっている場合は、売れ筋以外の在庫が積み上がっている可能性があります。逆に在庫回転率が上がっても欠品が増えている場合は、在庫削減が強すぎる可能性があります。

計算結果を改善につなげる手順

手順 確認すること 次の打ち手
1. 基準をそろえる 売上原価と在庫金額の期間、税込・税抜、評価方法 月次・四半期・年次で同じルールを使う
2. 分解する 商品カテゴリ、店舗、仕入先、SKU別の差 低回転の商品群を抽出する
3. 原因を見る 需要予測、発注ロット、リードタイム、値引き販売 発注点、仕入量、販促計画を見直す
4. 利益と合わせる 在庫回転率、粗利率、原価率、廃棄率 早く売れるが低粗利の商品と、高粗利だが滞留する商品のバランスを取る

関連して確認したい指標

在庫回転率は在庫効率を見る入口です。利益や品質への影響まで見るには、原価率、粗利率、歩留まり、廃棄率も合わせて確認します。特に小売業や卸売業では、在庫を減らしすぎると欠品が増え、在庫を持ちすぎると資金繰りと値引き損が悪化しやすくなります。

参考情報

在庫回転率は、売上原価を平均在庫金額で割る方法が実務でよく使われます。財務分析では棚卸資産回転率として扱われることもあり、在庫をどれだけ効率よく販売できているかを見る指標です。

参考:マネーフォワード「在庫回転数を改善するには?」freee「貸借対照表を使った財務分析のやり方」OBC「財務諸表とは?」

よくある質問

一般的には、売上原価を平均在庫金額で割ります。平均在庫金額は、期首在庫金額と期末在庫金額を足して2で割ります。商品別に見る場合は、出庫数を平均在庫数で割る数量ベースも使えます。

在庫回転率は、対象期間中に在庫が何回入れ替わったかを示します。在庫回転期間は、在庫が何日または何か月で販売されるかを示します。回転率が12回なら、365日 ÷ 12回で約30.4日です。

在庫は原価ベースで評価されることが多いため、分子も売上原価にそろえると在庫金額との対応が取りやすくなります。売上高を使う方法もありますが、粗利率の違いで回転率が大きく見えやすい点に注意が必要です。

高いほど在庫効率は良い傾向がありますが、高すぎる場合は欠品や販売機会損失につながることがあります。同業比較、過去推移、欠品率、粗利率、廃棄率を合わせて判断してください。

使い方ガイド

  1. 金額ベースまたは数量ベースを選択
  2. 売上原価または出庫数を入力
  3. 期首在庫と期末在庫を入力
  4. 回転率と回転期間を確認

入力時の注意

売上原価、期首在庫、期末在庫は同じ期間・同じ評価基準でそろえてください。税込と税抜、仕入原価と販売価格、単品と全社合計が混ざると結果が不正確になります。