損益分岐点計算ツール
固定費と変動費率または限界利益率を入力すると、損益分岐点売上高、目標利益に必要な売上高、安全余裕額・安全余裕率をまとめて計算できます。新規事業、価格改定、月次予算、店舗運営の採算確認にご活用ください。
損益分岐点売上高の計算
損益分岐点の計算式
損益分岐点売上高は、利益が0になる売上高です。固定費を限界利益率で割って求めます。
限界利益率 = 100% - 変動費率
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率
目標利益に必要な売上高 = (固定費 + 目標利益) ÷ 限界利益率
安全余裕率 = (現在売上高 - 損益分岐点売上高) ÷ 現在売上高 × 100
限界利益率は小数で計算します。たとえば限界利益率40%なら、計算では0.4として扱います。
安全余裕率の目安
安全余裕率は、売上がどの程度下がると赤字になるかを見るための指標です。業種や成長段階によって目安は変わりますが、月次で推移を見ると採算悪化の早期発見に役立ちます。
| 安全余裕率 | 見方 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 30%以上 | 余裕が大きい | 売上減少への耐性があります。投資余力や固定費増加の影響を確認します。 |
| 10%~30% | 標準的 | 売上、変動費率、固定費の変化を定期的に確認します。 |
| 0%~10% | 要注意 | 少しの売上減少で赤字化する可能性があります。 |
| 0%未満 | 赤字圏 | 売上高が損益分岐点を下回っています。価格、変動費、固定費を見直します。 |
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使い方ガイド
- 固定費を入力
- 限界利益率または変動費率を入力
- 任意で現在売上高と目標利益を入力
- 損益分岐点売上高と安全余裕率を確認
損益分岐点計算について
損益分岐点は、売上高と費用がちょうど等しくなり、利益も損失も出ないラインです。固定費、変動費率、限界利益率を分けて見ることで、どの売上水準から黒字になるかを具体的に確認できます。
損益分岐点を見る目的
- 黒字化に必要な最低売上高を把握する
- 固定費増加や採用計画の影響を確認する
- 値引きや原価上昇が採算に与える影響を測る
- 目標利益から必要売上高を逆算する
活用シーン
- 月次予算と売上計画の作成
- 新店舗や新規事業の採算確認
- 価格改定や値引き判断
- 固定費削減の効果測定
固定費・変動費・限界利益率の関係
固定費は、家賃、正社員給与、リース料、減価償却費のように、短期的には売上に関係なく発生する費用です。変動費は、仕入原価、材料費、販売手数料、配送費など、売上や販売数量に応じて増減する費用です。
限界利益率は、売上高から変動費を差し引いた限界利益が売上高に占める割合です。損益分岐点売上高は「固定費を回収するために必要な売上高」と考えると理解しやすくなります。
計算例
固定費120万円、変動費率60%の場合、限界利益率は40%です。損益分岐点売上高は 1,200,000 ÷ 0.4 = 3,000,000円 になります。現在売上高が400万円なら、安全余裕額は100万円、安全余裕率は25%です。
| 項目 | 数値 | 計算内容 |
|---|---|---|
| 固定費 | 1,200,000円 | 入力値 |
| 変動費率 | 60% | 入力値 |
| 限界利益率 | 40% | 100% - 60% |
| 損益分岐点売上高 | 3,000,000円 | 1,200,000 ÷ 0.4 |
| 安全余裕率 | 25% | (4,000,000 - 3,000,000) ÷ 4,000,000 × 100 |
損益分岐点を下げる方法
損益分岐点を下げるには、固定費を減らす、変動費率を下げる、販売単価を見直して限界利益率を高める、という3つの方向があります。固定費を下げると必要売上高は直接下がります。変動費率を下げると、同じ売上でも固定費を回収しやすくなります。
ただし、コスト削減だけで判断すると品質低下や販売機会の損失につながることがあります。実務では、値上げ、仕入条件の見直し、商品構成の変更、広告費や人員配置の最適化を組み合わせて検討します。